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奥部 真樹*; 吉朝 朗*; 大高 理*; 片山 芳則
High Pressure Research, 23(3), p.247 - 251, 2003/09
被引用回数:5 パーセンタイル:38.86(Physics, Multidisciplinary)白金の非調和熱振動に対する圧力の効果を調べるため、白金のK吸収端及びL吸収短広域X線吸収微細構造(EXAFS)スペクトルを6GPaまでの圧力、300Kから800Kまでの温度範囲で測定した。実験には、大容量プレスと放射光が用いられた。われわれは、非調和原子間ポテンシャルをキュムラント展開法によって調べた。EXAFSデバイ-ワラー因子の値、2及び3は圧力の増加とともに小さくなった。非調和有効対ポテンシャルを評価したところ、0.1MPa及び6GPaの係数の値として、それぞれ4.8及び5.0eV/が得られた。非調和ポテンシャルパラメーターは圧力の増加とともに減少した。
熊田 高之
Physical Review B, 68(5), p.052301_1 - 052301_4, 2003/08
被引用回数:39 パーセンタイル:81.49(Materials Science, Multidisciplinary)酸素分子の紫外線乖離により生成した固体水素中の水素原子の再結合反応に対する圧力依存性を電子スピン共鳴法を用いて調べた。4.2K以下で13MPaで再結合速度定数は全く圧力に依存しなかった。この結果は固体水素中における水素原子のトンネル拡散が物理拡散ではなくトンネル反応H+HH+H により進行していることを示す。
芳賀 芳範; 山本 悦嗣; 大貫 惇睦; 中島 美帆*; 青木 大*; 大貫 惇睦*; 辺土 正人*; 上床 美也*
Acta Physica Polonica B, 34(2), p.1239 - 1242, 2003/02
UX型ウラン化合物(X=Si, Ge, Sn, Pb)は、パウリ常磁性,スピン揺動,反強磁性と多彩な基底状態をとる。この中で、UPbは、転移温度32Kの反強磁性体であり、低温で大きな電子比熱係数が110mJ/Kmolを示す重い電子系化合物である。われわれはこの物質について8GPaまでの圧力下で電気抵抗を測定した。ネール温度()は、圧力とともに増大し、3GPaで最大となる。その後、加圧とともに減少する。また、われわれは新たに、圧力で誘起された電気抵抗異常を発見した。この転移は以下の温度で起こり、電気抵抗の急激な減少を伴う。今回の実験での最大圧力8GPaでも反強磁性は依然として残っており、これが完全に消失する臨界圧力は12GPaと見積られる。
奥部 真樹*; 吉朝 朗*; 大高 理*; 福井 宏*; 片山 芳則; 内海 渉
Solid State Communications, 121(5), p.235 - 239, 2002/02
被引用回数:11 パーセンタイル:50.72(Physics, Condensed Matter)金の非調和性に対する圧力効果を調べるため、金の吸収端付近のEXAFSスペクトルを温度範囲300Kから1000Kで圧力14GPaまで、大容量プレスと放射光を用いて測定した。EXAFSデバイ-ワーラー因子、との値は圧力が大きくなるにつれ、小さくなった。これはポテンシャルの幅が圧力の増加と伴に狭くなることを示している。金の非調和対ポテンシャル、を、0.1MPa, 6及び14GPaで計算した。また、熱膨張係数の圧力依存性も評価した。
Shevtsov, V.*; 熊田 高之; 荒殿 保幸; 宮崎 哲郎
Chemical Physics Letters, 319(5-6), p.535 - 541, 2000/03
被引用回数:14 パーセンタイル:40.89(Chemistry, Physical)5K以上の固体水素中における粒子のトンネル拡散は固体中に熱的に生成する空孔によって引き起こされ、拡散速度は空孔の数により決定されると言われてきた。しかしながら空孔の存在を示す直接的な証拠はなかった。そこでわれわれは空孔数が圧力により定量的に制御できる点に着目し、X線照射により固体水素中に生成した水素原子の拡散に伴う再結合速度の圧力依存性をESRを用いて観測することで、再結合速度から決定される水素原子の拡散速度と空孔との関係を調べた。その結果、圧力の上昇に伴い再結合速度は減少し、22MPa下において0MPa下の約1/1000になることを見いだした。また、再結合速度の圧力依存性と空孔数のそれとが定量的に一致することから、固体水素中における水素原子の拡散が空孔を媒介して引き起こされていることを明らかにした。
目黒 義弘; 吉田 善行
ぶんせき, 1999(11), p.922 - 929, 1999/00
有機溶媒のかわりに超臨界二酸化炭素を媒体として用いる金属の抽出分離法は、同媒体の特異な機能に起因する得難い特徴を有する。金属の分配比が抽出圧力に大きく依存する現象は、新しい概念の圧力制御方式の高効率、高選択的抽出分離法の可能性を示唆する。超臨界二酸化炭素抽出の装置、操作法や、金属の抽出平衡、分配比におよぼす圧力、すなわち媒体密度の影響を実験、理論両面から解説するとともに、これまでに論文発表されている各種の抽出反応系を紹介し、今後の可能性を展望する。
片野 進; 永田 貴志*; 藤野 裕一*; 秋光 純*; 西 正和*; 加倉井 和久*
Physica B; Condensed Matter, 259-261, p.1046 - 1047, 1999/00
被引用回数:10 パーセンタイル:51.95(Physics, Condensed Matter)スピン液体状態と反強磁性が共存する新物質SrCaCuOに対して、高圧下での中性子散乱実験を行い、この系の圧力誘起の超伝導と磁性との関連を調べた。この結果、スピン一重項の励起エネルギーが圧力によって変化しないこと、反強磁性秩序の転移温度が圧力とともに上昇することなど、超伝導の発現にとって通常は不利と考えられる結果が得られた。
生嶋 健司; 安岡 弘志; 上床 美也*; 石川 義和*
Physical Review B, 60(21), p.14537 - 14540, 1999/00
被引用回数:5 パーセンタイル:33.75(Materials Science, Multidisciplinary)近藤半導体CeRhSbとCeNiSnのスケーリングの有効性を核スピン-格子緩和率Tの高圧研究を通して直接調べた。圧力に依存しないユニヴァーサムな曲線が、磁気励起のギャップ形成過程を含めた広い温度領域で観測された。これは、磁気励起におけるギャップが、近藤温度と密接に関係のある特性温度によって特徴づけられていることを示唆している。また、そのユニヴァーサムな性質は、熱力学量や輸送量から得られたグルーナイゼン定数によっても確認された。
川野 真治*; 盛合 敦; 大友 昭敏; 小野寺 昭史*; 網田 富士嗣*; 福井 進*; 片野 進; 繁岡 透*
Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.657 - 659, 1998/00
被引用回数:3 パーセンタイル:27.12(Physics, Condensed Matter)TbNiSiの磁場誘起の磁気相転移に対して、中性子回折実験を、1.7Kの温度で、圧力0.7GPaまでで行った。圧力が零の状態では、4つの中間状態が、単純な反強磁性と完全な強磁性の間で見つかった。0.7GPaの圧力のもとでは、反位相型の変調をともなった2つの磁場誘起相の存在が、4Tの磁場のもとで新たに見い出された。これらは3.3Tまでの磁場では観測されず、圧力零の磁気構造が保持される。
片野 進; 藤田 治*; 秋光 純*; 西 正和*
Physical Review B, 52(21), p.15364 - 15367, 1995/12
被引用回数:25 パーセンタイル:78.79(Materials Science, Multidisciplinary)CuGeOのスピン-パイエルス転移における格子変形に対する圧力効果を中性子回折実験により調べた。この結果、圧力下で、c軸方向に沿った銅の一次元鎖方向の変位は、非常に小さいが、減少する傾向を示すことがわかった。これに対して、この鎖方向に直交する面内の酸素の変位に対する効果は大きく、特にb軸方向で増大する。これらの結果を、これまで観測されてきた圧力下での転移温度の異常な増大と、交換相互作用Jの減少に対して議論した。
毛利 信男*; 高井 満*; 富岡 明*; 小川 信二*; 上田 寛*; 高橋 博樹*; 片野 進
J. Supercond., 7(5), p.819 - 821, 1994/10
LaBaCuOの超電導は低温での正方晶構造の出現によって強く抑制される。この超電導と結晶構造の関連をより明確にするために、x=0.125の試料に圧力を印加し、超電導特性の変化を調べた。この結果、転移温度Tは0.5GPaまでほとんど一定であるが、この圧力以上では圧力とともに大きく増大し、1.5GPaでほぼ一定値になることがわかった。最近の中性子回折実験によれば、正方晶構造が0.6GPa付近で消失することが示されている。従ってここで得られた実験結果は、構造相転移が超電導と強い相関を持つことを明確に示している。
片野 進; 毛利 信男*; 上田 寛*; Fernandez-Baca, J. A.*; 舩橋 達
Physica C, 235-240, p.837 - 838, 1994/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Applied)(La,Ba)CuOの系がBa濃度0.125付近で示す結晶構造と超電導の異常について調べるために、中性子回折実験と帯磁率の測定を行なった。圧力下の実験では、高温正方晶(HTT)から低温斜方晶(LTO)への相転移温度、さらに低温での低温正方晶(LTT)への相転移温度は共に減少した。特にLTTは圧力に対して不安定で、0.6GPaの圧力下で消失した。一方超電導転移温度Tcは、この圧力下での構造相転移と対応して急激に上昇した。8GPaまでの実験はTcがLTT、LTO、HTTの順に高くなることを示した。これらの結果は、構造相転移と超電導の明らかな相関を示している。Baを一部Srで置換した系でも、構造相転移と超電導の相関が見られる。詳細な構造解析により、ボンド長の変化などの構造上の特徴を明らかにして、結晶構造と超電導との相関を議論する。
片野 進; 舩橋 達; 毛利 信男*; 上田 寛*; Fernandez-Baca, J. A.*
Physical Review B, 48(9), p.6569 - 6574, 1993/09
被引用回数:35 パーセンタイル:84.09(Materials Science, Multidisciplinary)LaBaCuO(x=0.125)の構造相移転と超伝導に対する圧力効果を調べた。高圧下の中性子回折実験は、圧力下で低温正方晶相が急激に不安定になることを示した。一方、バルクの超伝導はこの低温正方晶が消失する圧力以上で、顕著な増大を示した。以上の事実から、この系の超伝導の強い抑制と低温での正方晶転移が密接に関連していることが明らかになった。
片野 進; 舩橋 達; Fernandez-Baca, J. A.*; 毛利 信男*; 上田 寛*; 古賀 珪一*
JAERI-M 93-131, 45 Pages, 1993/07
LaBaCuO(0.03≦x≦0.24)の結晶構造を高分解能中性子粉末回折法により、115Kと15Kで調べた。プロファイル解析によって得られた銅-酸素ボンド長の変化は、電荷の移動に対して平面内酸素と同様、頂点酸素が重要な役割をになっていることを示唆する。さらに構造相転移と超電導との関連を明らかにするため、x=0.125の試料の結晶構造を常圧下と高圧下(0.7GPaまで)で調べた。この結果、超電導は低温テトラ相の消失によって大きく増大することが明らかになった。即ち構造転移と超電導との強い相関を示している。
片野 進; R.M.Nicklow*; 舩橋 達; 毛利 信男*; 小林 玉樹*; 秋光 純*
Physica C, 215, p.92 - 96, 1993/00
被引用回数:5 パーセンタイル:34.11(Physics, Applied)PrCuOの反強磁性転移に対する圧力効果を、12Kまでの低温高圧実験により調べた。この結果、低温でスピン方向の再配列によると思われる特異な強度変化が観測された。この転移温度の圧力効果も明らかにした。特に低温での転移温度の圧力依存性は非常に大きい。
片野 進; 毛利 信男*; 高橋 博樹*; 武居 文彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 58(11), p.3890 - 3893, 1989/11
被引用回数:14 パーセンタイル:76.46(Physics, Multidisciplinary)酸化物LaCuOの反強磁性転移に対する圧力効果を中性子回折実験により調べた。この結果、三次元の磁気秩序化温度は圧力で著しく増大すること、一方、磁気モーメントは逆に高圧力下で減少することがわかった。実験結果に基づいて、この系の超電導と反強磁性との関連を議論した。
安西 修一郎*; 小沢 国夫
JAERI-M 84-059, 28 Pages, 1984/03
CUSnSとCUGeSmp相転移温度(Ts=232KとTG=334K)近傍の温度領域での電気抵抗率と磁化率ならびに転移潜熱の測定を行なった。CUSnSの転移(低温の高抵抗相から高温の低抵抗相への転移)は1次であり、この潜熱は1.3KJ・malである。CUGeSの電気抵抗は昇温時に、1次転移温度TGで急増する。また、これらの物質の磁化率は温度に依存しない反磁性を示す。群水圧8Kbar迄のTs、TGをそれぞれ電気抵抗とDTA測定によって調べた。圧力係数は、dTs/dP=-9.4K・KbarとdTG/dP=+2.9K・Kbarである。また、フォノン・ソフトモードによる格子骨格上での原子の変位と、電荷担体イオンの格子骨格上の占有率をパラメーターとし、両者の結合項を含むLandau型の自由エネルギー表式を提案した。このモデルによる計算機シュミレーションは上記の転移現象と良い一致を示した。
石垣 功; 岡田 利美*; 貴家 恒男; 武久 正昭; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.741 - 742, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:18.78(Polymer Science)ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル塩(DMAEM・MC)とアクリルアミド(AAm)の放射線共重合によるカチオン系高分子凝集剤の合成において、本系共重合反応におよぼす圧力の影響を検討した。 DMAEM・MC水溶液(0.5mol/l)およびDMAEM・MC(0.15mol/l)とAAm(0.35mol/l)の水溶液系に、1~7,000Kg/cm加圧下Co-60の線を照射し、重合速度および生成ポリマーの分子量の圧力依存性を調べた。 上記いずれの系も、圧力とともに重合速度およびポリマーの分子量は増加することがわかった。前者の場合、分子量は大気圧(1Kg/cm)に較べて5,000Kgで約4倍になったが、7,000Kg/cmでは橋かけが起り水に不溶性のポリマーが得られた。 一方、重合速度の圧力依存性から求めた活性化体積は、前者は-13.3ml/mol、後者は-7.9ml/molであった。
貴家 恒男; 武久 正昭
J.Macromol.Sci.,Part B, 11(3), p.389 - 401, 1975/03
cis-1.4-ポリブタジエン、cis-1.4-ポリイソプレン、TFE-プロピレン共重合体、スチレン-ブタジレン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体trans-1.4-ポリブタジエンの放射線橋かけにおよぼす高圧力の影響を検討した。いずれのポリマーも加圧により橋かけは促進されるが、特に二重結合を有するポリマーに対する加圧の効果は顕著である。これは橋かけが二重結合の付加を通じて連鎖的に進行し、ラジカル再結合による停止反応が加圧によるポリマー分子鎖の運動抑制のため減少することで説明される。二重結合を有しないポリマーに対する加圧の影響は照射による切断反応の抑制が主なものと推定される。分子構造に規則性のあるポリマー、ガラス転位点の高いポリマーは数Kbarの圧力下で橋かけ効率の極大が認められるが、これはガラス転位圧力または加圧による結晶化と関係することを推論した。
下司 和男
物性研究, 22(4), p.387 - 391, 1974/04
強誘電体とその関連物質の相転移に対する静水圧の効果についてのこれまでの研究をまとめ、静水圧の効果と強誘電性の機構との関係、間接型と呼ばれる強誘電体の外力効果の特徴、CaSr(CHCOO)型結晶の興味ある高圧効果についてのトピックスについて論述した。
武久 正昭; 貴家 恒男
Proc.of the 4th Int.Conf.on High Pressure, p.85 - 90, 1974/00
cis-1.4-ポリブタジエン、cis-1.4-ポリイソプレン、TFE-プロピレン共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、trans-1.4-ポリブタジエンの放射線橋かけにおよぼす高圧力の影響を検討した。いずれのポリマーも加圧により橋かけは促進されるが、特に2重結合を有するポリマーに対する加圧の効果は顕著である。これは橋かけが2重結合への附加を通じて連鎖的に進行し、ラジカル再結合による停止反応が加圧によるポリマー分子鎖の運動抑制のため減少することで説明される。